空き家購入のポイント
空き家の購入はあり?なし?
メリット・デメリットについて解説
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建物の状態に合わせたリノベーションによって、空き家を綺麗によみがえらせませんか。昔ながらの間取りや外観「格安に住宅を手に入れたいけど、空き家はどうなのだろう?」「古い空き家を購入しても大丈夫なのかな?」などと、空き家の購入を検討すべきか悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
結論を言えば、空き家の購入は“おすすめ”です。
今回は、空き家の購入をおすすめする理由やメリット・デメリットを解説します。
空き家の購入をおすすめ理由とは
日本では空き家が増え続けており、将来的にはさらに増加するだろうと予測されています。
ではなぜ、“空き家の購入がおすすめ”と言えるのでしょうか?
2つの観点から、おすすめする理由を解説していきます。
国が積極的に空き家対策に取り組んでいる
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放置された空き家はさまざまな問題を引き起こすとして、国も積極的に空き家対策に取り組んでいます。
2015年2月には「空き家対策特別措置法」が施行されました。
空き家が原因で地域の景観が損なわれたり、衛生上・防犯上問題があったりする場合、所有者に対して助言・指導・勧告・命令等の措置をおこなえるようになっています。
状態の悪い空き家を放置すると、最悪の場合過料を科されるケースもあるため、空き家の所有者が売却を検討する機会が増えるわけです。
今後、空き家市場がさらに活発化して、空き家を活用したビジネスチャンスが高まっていく可能性があります。
多くの空き家が市場に出回れば優良物件を見つけやすくなり、これから不動産投資をはじめようと考えている方にも絶好の機会になるのではないでしょうか。
自治体や民間団体のサポートを期待できる
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国だけではなく、自治体や民間団体においても空き家問題に取り組んでいます。
なかでも、近年全国的な広がりを見せているのが「空き家バンク」です。
地方自治体などが、移住や交流希望者向けに多くの空き家情報を提供しています。
一昔前であれば、掘り出しものを自分の脚で探す必要のあったものが、今ではインターネットを活用して効率的に空き家を探せるわけです。
また、積極的に空き家対策に取り組んでいる民間団体もあります。
たとえば、空き家の管理代行をおこなう会社などがあるのでチェックしてみてください。
空き家を購入するメリット
空き家の購入にもメリットがあります。
また、「地方に移住したい」「格安なセカンドハウスを探している」という方も要注目です。
では、空き家の購入にどんなメリットがあるのか、詳しく解説していきましょう。
低コストで購入できる
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新築物件や築年数の浅い中古物件と比較して、低コストで購入できるのが空き家購入最大のメリットです。
とくに、築年数が経過した空き家のなかには格安な物件もあり、チェックしてみましょう。
自分好みにリフォームするのを前提にした場合、安い理由がそれなりにあっても問題ないケースが多く、あえて破格な空き家を探している方もいるほどです。
ただし、リフォームやリノベーションする場合であっても基礎の土台が使えない状態など、想定以上に工事費用がかからないよう綿密に調査する必要があります。
補助金を利用できる
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空き家をリフォームやリノベーションして居住する、またビジネスに活用する場合に補助金を利用できる場合があります。
全額とはいかないものの、なるべく初期費用を抑えたい場合に役立つでしょう。
補助金制度の有無や内容については自治体によって異なるため、物件を探している地域の自治体に問い合わせるほか、ホームページをチェックしておくのがおすすめです。
また、「長期優良住宅化リフォーム」など一定の要件を満たせば利用できる国の制度もあります。
空き家を購入するデメリット
空き家の購入にはメリットがある反面、デメリットも存在します。
メリットとデメリットの双方を理解した上で、空き家の購入を検討しましょう。
購入後のコスト増に注意
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空き家を破格の値段で購入したものの、想定をはるかに上回るコストがかかるケースもあり注意しなければなりません。
たとえば、以下のような点に注意して空き家を探しましょう。- ・床や壁が傷んでいないか
- ・水回りや配管などの交換が必要か
- ・屋根から雨漏りしていないか
- ・基礎に問題はないか
上記のような点をしっかり確認し、事前に見積もった工事費用内に収めるのが理想です。
空き家情報が少ない場合も
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空き家のなかには「どうせ売れないから」「不動産業者に売れないと言われた」などと、売却をあきらめて放置されているケースがあります。
そのような空き家は当然ながら不動産市場に流通しておらず、よい空き家の情報が少ないと感じる場合もあるでしょう。
また、売却の仲介を受けた不動産会社においても、空き家の見た目の悪さから物件情報に載せていない場合もあるのです。
ただ、できれば早めに処分したいと考えている所有者も多く、知り合いや地域の不動産業者を頼ったり、自分の脚で探したりすると掘り出し物が見つかる場合があります。